パンフレットは、会社案内やイベント案内、商品の紹介など、さまざまなシーンで活用されており、私たちの生活の中で、とても身近な存在ですよね。
しかし、いざ自分でパンフレットを作るとなると、何から進めていいのか、何を書けばいいのか迷ってしまうことでしょう。
また、パンフレットを作るなら、読んだ相手に興味を持ってもらい、成果につながらなければ意味がありません。成果を出すパンフレットを作るには、いくつかのポイントを押さえておく必要があるのです。
今回は、パンフレットの作り方を5つのステップに分けて解説していきます。また、パンフレットのデザインを考えるうえでのコツもまとめました。
パンフレット製作で悩んでいる人は、最後までご覧ください。
- パンフレットの作り方!効果を出すための5ステップ >①パンフレットを作る目的を決める
- パンフレットを作るときのデザインのコツ7選 >①魅力的なキャッチコピーを考える
- 難しい場合はプロに依頼するのも手
- まとめ:作り方のポイントを押さえて、成果につながるパンフレットを作ろう!
>②パンフレットのターゲットを明確にする
>③パンフレットの命であるコンテンツを決める
>④パンフレットのデザイン・構成・サイズを決める
>⑤パンフレット作成の予算・納期を決める
>②図・写真・イラストを使ってわかりやすくする
>③使う色を厳選する
>④シンプルなフォントにする
>⑤読みやすいレイアウトにする
>⑥余白を残す
>⑦細部までこだわる
パンフレットの作り方!効果を出すための5ステップ
パンフレットは、あなたの思いをただ書いただけでは、読んだ相手に何も刺さりません。それどころか、読んですらもらえうことさえできないかもしれません。
効果があるパンフレットを作るには、初めに決めておかなければいけない、5つの大事なことがあります。
1. パンフレットを作る目的を決める
2. パンフレットのターゲットを明確にする
3. パンフレットの命であるコンテンツを決める
4. パンフレットのデザイン・構成・サイズを決める
5. パンフレット作成の予算・納期を決める
ここでは、その5つを詳しく解説します。
①パンフレットを作る目的を決める
まず初めに、パンフレットを作って、どうしたいかという目的をはっきりさせましょう。つまり、パンフレットを読んだ相手にどう動いてほしいかということです。
目的を決めないままパンフレットを作っても、デザインやメッセージなどが定まりません。その結果、何を伝えたいのかわかりにくいパンフレットができあがってしまいます。
例えば、会社案内を作る場合、「営業の際にパンフレットで、自社の良いところを伝えて契約を獲得したい」「多くの新入社員を獲得したい」などが、パンフレットを作る目的に当たります。
また、大きなショッピングセンターのフロアガイドを作る場合、「お客様が迷わず目的の店へたどり着けるように」というのが、パンフレットを作る目的です。
上記のようになぜパンフレットを作るのか、目的をしっかりと決めて制作を始めましょう。
②パンフレットのターゲットを明確にする
次に、誰に向けてパンフレットを作るのか、ターゲットを狭く絞る必要があります。目的と同じくターゲットもしっかり決めないと、パンフレットの方向性が定まりません。
ターゲットを定めるには、年齢・性別・仕事などを想定しましょう。商品のターゲットにしたり、さらに絞り込んだりして決めていきます。
例えば、カメラのパンフレットを作るとしましょう。
ターゲットを小さな子どもがいる家族と設定した場合、内容を「運動会で応援しながらでも手ぶれしない」「子ども供の動きに合わせた素早いピント調節機能搭載」などと書けばくと、わざわざ「買ってください!」と書かなくてもターゲットの心に響きます。
しかし、ターゲットをインスタグラマーに設定した場合は、「フィルター機能搭載」「Bluetoothでスマホに転送可能!」などと、インスタグラマーならではの嬉しい機能を紹介した内容に変える必要があるのです。
ターゲットが幅広いと、迷いが生じ誰の印象にも残らないパンフレットになりかねません。たった一1人を想像し、その人に向けてプレゼンするイメージでパンフレットを作ると、読者に刺さるパンフレットに仕上がるでしょう。
なお、ターゲットを決めれば配布数が判明する場合があり、発注数がわかります。費用が限られているときは、予算オーバーの防止にもつながるので、ターゲットの設定は大切です。
ターゲットを明確にすることは、訴求力の強いパンフレットを作る上でとても重要なので、じっくりと時間をかけて決めることをおすすめします。
③パンフレットの命であるコンテンツを決める
次に、いよいよパンフレットの中身であるコンテンツを決めていきます。
コンテンツは、目的とターゲットに合ったものでなければ意味がありません。目的やターゲットを念頭に置き、以下を考えます。
・ターゲットは何を知りたいのか
・何を目的としたパンフレットなのか
・どのような情報を載せたいのか
・どこで必要になるのか
・パンフレットを見た人に何をしてもらいたいのか
目的を会社案内、ターゲットを営業先として新規の契約獲得を目指す場合のコンテンツ例は以下の通りです。
・会社概要
・企業理念
・事業紹介
・実績紹介
・商品・サービス紹介
目的が同じ会社案内でも、ターゲットが就活中の学生で新入社員獲得を目指す場合のコンテンツ例は下記の通りです。
・会社概要
・入社案内
・募集要項
・先輩社員へのインタビュー
・職種紹介
たくさんの情報を詰め込んでしまうと、何を言いたいのか伝わりません。コンテンツは、読み手が何を知りたいのかを意識して決める必要があります。読み手ファーストのパンフレットになるような、コンテンツ選びを心がけましょう。
④パンフレットのデザイン・構成・サイズを決める
次に、パンフレットの印象を決めるデザイン、構成、サイズを決めますが、ここでも目的やターゲットを意識するのが重要です。
例えば就活生向けの会社案内は、自社がいかに働きやすいか、どんな仕事内容なのかを全面的にアピールする必要があります。
また就活生の場合は、たくさんの会社案内をもらう機会が多いでしょうから、他社と区別されるような印象に残るパンフレットである必要があるでしょう。
その場合、カラーを明るい色にしたり、先輩社員へのインタビューで社内の雰囲気の良さをアピールしたり、働きやすい会社だと思ってもらえるようなデザイン・構成にしたりすることで、成果につながりやすくなります。
何を誰にアピールしたいかを考えながら、レイアウトを考えましょう。
サイズはパンフレットの内容によって違いますが、一般的によく使われているのがA4サイズです。商品パンフレットや会社案内も、A4サイズが多く採用されています。特にこだわりがなければ、A4サイズで作るのがおすすめです。
もしパンフレットを配るお店やイベント会場などが決まっている場合は、配布するシーンに合わせるのも一1つの方法です。パンフレットを置いておく場所や、過去の事例などと揃えれば、サイズに関して大きな失敗を避けられます。
なお、サイズが決まったら、実寸大の紙に構成を書き出してみましょう。実際に書き出すことで、紙面が窮屈、逆に余白だらけになってしまう事態を防げます。
⑤パンフレット作成の予算・納期を決める
最後に、予算と納期を無理のない範囲に決めましょう。
予算は、印刷ミスでの刷り直しや後からページ数を増やすとなった場合にも対応できるように、できるだけ多めにとっておくのが理想です。
また、予算を多めに見積もることで、紙質を上等なものにできることもありますし、コンテンツの取捨選択を迫られることもなくなります。事前に印刷会社のサイトや問い合わせなどで、見積もりを取りましょう。
納期もギリギリに設定せず、万が一間違いがあった場合やコンテンツ変更での刷り直しなどを想定し、余裕を持った日数にすることをおすすめします。前もってスケジュールを決めておき、無理な日数での製作にならないように余裕を持たせましょう。
特に、デザインを自社で行わず社外へ発注する場合は、デザイナーの都合もあります。タイトなスケジュールではそもそも依頼ができなかったり、依頼できても料金が割増されたりするかもしれません。
あらかじめ、原稿作成・デザイン・印刷などの工程にどのくらい時間がかかるのかを見積もりましょう。さらに、担当も決めておくと、リソース不足による納期遅れを防止しやすくなります。
パンフレットを作るときのデザインのコツ7選
ここからはパンフレットを作る際のコツを7つ紹介します。
1. 魅力的なキャッチコピーを考える
2. 図・写真・イラストを使ってわかりやすくする
3. 使う色を厳選する
4. シンプルなフォントにする
5. 読みやすいレイアウトにする
6. 余白を残す
7. 細部までこだわる
順番に見ていきましょう。
①魅力的なキャッチコピーを考える
1つ目のコツは、サービスの魅力が伝わるキャッチコピーを考えることです。キャッチコピーを使えば、短い文章で印象に残るメッセージを伝えられます。
まずはサービスの価値や特徴を書き出しましょう。それから、サービス名の認知や商品の機能性を表現できるキャッチコピーを考えます。
魅力的なキャッチコピーを載せれば、ターゲットの興味を引き、パンフレットを手に取ってもらうきっかけになります。
②図・写真・イラストを使ってわかりやすくする
図・写真・イラストなどを取り入れて、情報をわかりやすく伝えることもポイントです。
文字のみの情報では、内容によっては読者に伝わりません。また、ページ数が多いパンフレットで文字ばかりのページが続くと、読者は読む気をなくす恐れもあります。
例えば、食品の場合は文字だけで説明するよりも、写真を載せたほうが味や食感などのイメージが湧きやすくなり、効果的です。
他にも、商品の使い方を図やイラストで説明するなど、文字だけに頼らないパンフレットを製作しましょう。
③使う色を厳選する
感覚で色を決めるのではなく、考えたうえで配色を決めましょう。
以下のイメージで3色までに絞ると、まとまった印象になります。
・ベースカラー:背景などの広い面積に使う
・メインカラー:文字やイラストに使う
・アクセントカラー:特に目立たせたい部分に使う
「ベースカラー:メインカラー:アクセントカラー」を「70:25:5」の割合で使うと、バランスが取りやすいです。
また、3色のいずれかにブランドカラーを取り入れると、会社や商品を印象付ける効果もあります。
④シンプルなフォントにする
フォントはシンプルなものがおすすめです。凝ったフォントでは、人によって読みにくいと感じる恐れがあります。
目立たせたい部分に少し凝ったフォントを使うのは問題ありません。ただ、基本は読みやすいフォントを心がけましょう。
なお、フォントが与える一般的なイメージは以下のとおりです。
・ゴシック体:おもしろい、楽しい、親近感がある、目立つなど
・明朝体:真面目、上品、知的、大人っぽいなど
・丸ゴシック体:優しさ、かわいらしさ、ナチュラルなど
・行書体:伝統的、日本的、粋、重厚感など
・デザイン書体(ポップ体、手書きフォント):遊び心、おもしろさなど
「商品やサービスに対してどのような印象を持ってほしいのか」を考えてフォントを選びましょう。
⑤読みやすいレイアウトにする
読んでもらえるパンフレットにするためには、レイアウトも工夫が必要です。
以下のように、パンフレットは折り方や折り目に種類があり、それぞれ読む順番が異なります。
・Z折り:山折りと谷折りで三つ折りにする
・巻三折り:三面ある一面を中に折りこむ
・観音折り:四等分してから両端を折りこんで二つ折りにする
読まれる順番を考えて、コンテンツのレイアウトを考えましょう。
⑥余白を残す
あえて余白を残すことも重要です。情報量が多すぎると、目立たせたい箇所が目立ちません。
できるだけ多くの情報を載せたいところですが、目的やターゲットに沿って掲載する内容を絞りましょう。
何を載せるか決まったら、情報を整理して優先度をつけます。優先度の高い情報は、文字を大きくしたり、アクセントカラーを使ったりして強調するのがおすすめです。
例えば、取引先向けのサービス案内を作る場合、サービス名や価格などを載せます。新サービスやキャンペーン価格をアピールしたいのであれば、サービスの特徴や価格を大きく表示したり、色を変えてみましょう。
このように、メリハリをつけるためにも余白は欠かせません。読みやすく洗練されたデザインにするためにも、情報は詰め込みすぎないようにしましょう。
⑦細部までこだわる
細かい箇所までこだわると、より完成度の高いパンフレットに仕上がります。
例えば、以下を統一できているか確認してみましょう。
・フォントのサイズや色
・段落のスタイル
・写真の位置
似ているフォントや色であっても、人によっては違和感に気づく場合もあります。不自然なパンフレットにならないよう、細部までよく見てみましょう。
また、サンプルができたらイメージどおりか確認する作業も欠かせません。特に、パソコン画面で色や用紙を指定した場合は、想定していた仕上がりとサンプルが異なっている可能性があります。
後から修正を依頼した場合、印刷会社によっては納品までの日数がかかったり修正費用が必要です。計画どおりのパンフレットになっているか、隅々まで確認しましょう。
難しい場合はプロに依頼するのも手
ここまで、上記でパンフレットの作り方を紹介しましたが、こうしてみると意外と決めることが多くて大変ですよね。また、初めてパンフレットを作るという人は、慣れないことばかりで時間がかかり、骨の折れる作業になるかもしれません。
「ターゲットは絞ってみたけど、デザインをどうしたらいいかわからない」「忙しくて、納期に間に合いそうにない」という場合は、プロに頼るのも一つの手です。
業者によっては、最短仕上げの対応をしているところや、大量発注の場合、格安でパンフレット作りを請け負っているところも多数存在します。
また、その道のプロなので過去の実績を活かし、さまざまなアドバイスをしてくれるのも嬉しいポイント。
予算に余裕がある場合や、プロのデザインでおしゃれなパンフレットにしたいという場合には、業者に依頼することをおすすめします。
まとめ:作り方のポイントを押さえて、成果につながるパンフレットを作ろう!
パンフレットの役割は、紹介する内容に興味を持ってもらって、成果を上げることです。そのためには、
・目的
・ターゲット
・コンテンツ
・デザイン・構成・サイズ
・予算・納期
を明確にし、読者に刺さるパンフレットに仕上げることが重要です。
それぞれが曖昧だと、内容もブレてしまい、読んでさえもらえないパンフレットになりかねません。
本記事で紹介した5つのポイントを攻略し、効果のあるパンフレットを作りましょう。