カタログもパンフレットもリーフレットも、何らかの商品や施設、サービスを説明するツールという点は共通しています。しかし、見た目は同じようなものでも使用用途やページ数、装丁の有無などで分類されます。
ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットで違いをご紹介していきます。
カタログとパンフレット、リーフレットは、よく似てはいますが異なるものです。そもそも何が違うのか、それぞれの用途でチェックしてみましょう。
カタログは商品紹介や通販で利用される冊子形式の広告ツール
カタログは3つの中でもっとも厚みのある冊子形式の広告ツールで、表紙がきちんとついており、ページ数も多く、デザイン性が高いのが特徴です。
もともとは目録として使われていましたが、今はメーカーの商品ラインナップや通信販売などで利用されるのが一般的です。
メリット
カタログのメリットは、情報量の制限がないことです。一押しの商品やサービスだけではなく、告知したいことを全て盛り込めるので、無理に絞り込む必要がありません。
また、デザインを工夫するだけで商品をより魅力的に見せることができますし、豊富な情報を一目で認知しやすいのもカタログならではのメリットです。
デメリット
一番に挙げられるデメリットは、コストが高いことでしょう。デザインにこだわれば掲載内容をイメージアップできますが、そのぶんコストがかかるため、内容次第では費用対効果が得られません。
また、重量もあるため営業ツールとして持ち運びしづらく、送付に費用がかかってしまうこともデメリットです。
製品・商品リストに最適!
カタログは販促に特化したツールなので、メーカーが製造している製品や販売店が取り扱っている商品のリストとして使用されるのが一般的です。店舗の場合は、商品を選んでもらうときや説明をするときに使います。
また、商品について問い合わせがあった場合は、購入意欲を高めるためにDMとして送付する活用法もあります。
複数ページを仮綴じして作るパンフレットは商品の説明・案内などで使用
パンフレットは複数のページを仮綴じした冊子で、表紙も中身も同じ紙材を使っている簡易製本です。商品のラインナップを紹介するというより、少数の商品の説明や案内などで使われます。
パンフレットには「表紙を除いて5ページから48ページまでのもの」という定義もあります。
メリット
5ページから作れるパンフレットは、必要な情報を整理することで、より伝わりやすいツールを作成できます。カタログほどコストをかけなくてもある程度の情報を掲載できますし、告知内容も学校案内や施工事例、企業の概要やサービス、店舗紹介、観光案内など幅広い用途に使えるのもメリットです。
デメリット
パンフレットはカタログとリーフレットの中間的な印刷物なので、情報量の絞込みが難しく、内容次第ではコストをかけても見てもらえない、伝わりづらいことがデメリットです。
また、中途半端にかさばるため、配布するシチュエーションをきちんと考えておかないと無駄になってしまう可能性があります。
社案内や簡単な商品説明などに利用
パンフレットは、伝えたい情報が多いもののカタログほどの容量はいらない場面や、ユーザーに直接商品や情報の説明をする場面で使われ、主に会社案内や新商品の説明、施設のサービスで活用されます。A6サイズなどコンパクトなタイプを商品の近くに置いておく、といった使い方をする場合もあります。
リーフレットは商品目録・告知などを1枚にまとめた手軽な広告ツール
リーフレットは、商品の目録や説明、告知情報を1枚の紙にまとめてある印刷物です。表紙はなく、内容によって片面印刷だけのものもあります。
分かりやすく言うとチラシと同じで、広告ツールとして使われることもあります。
リット
リーフレットはコストがかからないのが一番のメリットですが、知ってほしい情報を絞り込むことで、より分かりやすく伝えられるのもメリットです。一見、情報量が限られるように思えますが、ユーザーが知りたいことをダイレクトに伝えられるので認知性が高くなります。
構成は1枚紙ですが、折り加工をすることでページ分けできるのも魅力です。
メリット
簡潔に情報が伝わる反面、簡易的なだけに見てもらえないことがあるのがデメリットです。一目で内容が分かるだけに、興味がないものであれば、詳しい内容は見ないまま捨てられてしまいます。
品広告・セール情報・イベント告知など幅広い用途!
リーフレットは、新商品の広告からキャンペーンやイベントの告知、セール情報など幅広い場面で使われます。ピンポイントで情報を伝えるには最適なツールですし、二つ折りや四つ折りなど大きさも自由に変えられるのでDMにも使えます。
情報提供は内容やターゲットなどに合わせた紙媒体で効率アップ!
カタログやパンフレット、リーフレットのメリットやデメリットを知れば、告知内容に適した紙媒体を選びやすくなります。また、配布のターゲットや配布方法によっても最適なツールは変わってくるので、それぞれの特徴を参考にして、より良い手段を選んでください。