紙の大きさは様々ありますが、プリンター用紙などで多く使用されるA4やA3などはイメージができる人が多いと思います。
しかし生活の中には雑誌やカレンダー、手帳など様々な紙製品があり、それぞれには適したサイズが使用されています。
B6サイズと聞くと馴染みがないように思えますが、B6サイズは生活の中で使用されているとても身近なサイズです。
今回はそんなB6の詳しいサイズや用途、そもそもB判とは?などについて見ていきましょう。
B6サイズとは?何センチ?
「B6」は日本工業規格(JIS)で定められた「B0」を6回半分に折り畳んだサイズです。そのサイズは128×182mmになります。
B6サイズは手帳や卓上カレンダーなどに採用されることが多く、大きすぎず小さすぎないサイズなため、携帯しやすいのが特徴です。
ポケットなどには少し大きいですが、かばんに入れて持ち運びするにはちょうどいいサイズになっています。
B6サイズを2倍にしたサイズがB5サイズです。
B5サイズは「週刊少年ジャンプ」などのコミック雑誌のサイズで使用されており、その半分のサイズであるB6の携帯しやすさがイメージできるのではないでしょうか。
B6サイズのBの意味
紙のサイズと聞くと一般的にA4、B3など、AとBの2種類が思い浮かぶのではないかと思います。ではこのA、Bサイズにはどのような違いがあるのでしょうか。
B判の規格サイズは日本が独自で開発したサイズで、江戸時代から広用紙として使用されていた美濃紙が由来と言われています。
明治時代には国の書類はB判サイズを採用していたこともあり、戦後1980年頃までは国の文書の90%がB判となっていました。
一方のA判は元々ドイツの工業規格として使用されていたものが、広く世界でも使用されるようになり、国際標準規格ISOにも定められました。
国際化やデジタル化への時代の変化もあり、日本でも国際基準に合わせるためA判の使用が増え、現在ではコピー用紙などはA4やA3サイズが主流になっています。
B6サイズの用途は?
B6サイズの特徴はハンディサイズで、小さすぎず大きすぎないことが挙げられます。
そのため手帳であれば、コンパクトさと記入できる容量の多さとのバランスが取れたサイズとして人気があります。
手帳で有名な「高橋書店」でも多くのサイズの手帳を販売している中、人気No.1は「B6」サイズです。
また、「ヤングジャンプ」などの青年・女性コミックから出される単行本のサイズとしても採用されています。
一般的なコミックの新書版よりも少し大きく、大人に読みやすいサイズになっており、かゆい所に手が届くサイズが「B6」と言えるかもしれません。
B6サイズを入れる封筒!郵送代はいくら?
B6サイズの紙や製品を折らずに郵送したいという場合に適した封筒は「角型7号封筒」です。
角7封筒のサイズは142×205mmで、郵便局では「定型外郵便物」として送ることができます。
コミックや手帳などをそのまま郵送したい場合は角7封筒を利用しましょう。
定型外郵便物(規格内)の送料は以下を参考にしてみてください。
重さ(g) | 送料 |
50g以内 | 120円 |
100g以内 | 140円 |
150g以内 | 210円 |
250g以内 | 250円 |
500g以内 | 390円 |
1kg以内 | 580円 |
2kg以内 | 取り扱いなし |
4kg以内 |
※長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内とします。
B6サイズの紙を折って郵送したい場合には「長形4号封筒」が適しています。
封筒のサイズは90mm×205mmです。
「長形4号封筒」は定型郵便物として送付できるため、折らずに送付する「角型7号封筒」よりも安く郵送することができます。
そのため折ってもいい書類などであれば「長4封筒」がおすすめです。
定型郵便物の送料(切手代)はサイズではなく以下のように重量により異なってきます。
重さ(g) | 送料 |
25g以内 | 82円 |
50g以内 | 92円 |
角7封筒も長4封筒も一般的によく使用される定番サイズの封筒なため、文具店やコンビニなどでも購入ができます。
B6サイズの縮尺率は?
縮尺率というと聞き慣れないかもしれませんが、普段コピー機を使う人であれば、用紙を拡大、縮小コピーする場面があると思います。
その際に使用する倍率のことを縮尺率と呼びます。
例えばB判のサイズからA判のサイズへ拡大、縮小させたい場合の縮尺率を以下に表にしてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
「B6」サイズの縮尺率を見てみると、「B6」から文庫本サイズの「A6」に縮小したい場合の縮尺率は81.3%。
「B6」から週刊少年ジャンプサイズの「A5」に拡大したい場合の縮尺率は115.4%になります。
規格 | A0 | A1 | A2 | A3 | A4 | A5 | A6 |
B0 | 81.7 | 57.8 | 40.8 | 28.8 | 20.4 | 14.4 | 10.2 |
B1 | 115.4 | 81.7 | 57.7 | 40.8 | 28.8 | 20.4 | 14.4 |
B2 | 163.3 | 115.5 | 81.6 | 57.7 | 40.8 | 28.8 | 20.3 |
B3 | 230.9 | 163.3 | 115.3 | 81.6 | 57.7 | 40.8 | 28.7 |
B4 | 326.6 | 231.0 | 163.2 | 115.4 | 81.6 | 57.7 | 40.7 |
B5 | 462.6 | 327.2 | 231.1 | 163.4 | 115.6 | 81.7 | 57.6 |
B6 | 653.3 | 462.1 | 326.4 | 230.8 | 163.2 | 115.4 | 81.3 |
B6サイズは目的用途に合わせて使い分けよう
B6サイズは大きすぎず小さすぎない持ち運びしやすいサイズが特徴です。
そのためイベントなどでの配布用のパンフレットや、結婚式の引き出物の小型カタログなど持って帰りやすいようなサイズとして使用されています。
ですが、広告として画像を載せてインパクトを出したい時などには、あまり向いていないため、目的と用紙の大きさを合わせることが大切です。
今まであまり意識していなかった紙のサイズについて、使用する時は改めて目的用途に合っているかを確認してみてはいかがでしょうか。
その他の用紙サイズ
A0サイズ | 841×1189mm | A0の面積 : 約1平方メートル |
A1サイズ | 594×841mm | A0の半分のサイズ |
A2サイズ | 420×594mm | A1の半分のサイズ |
A3サイズ | 297×420mm | A2の半分のサイズ |
A4サイズ | 210×297mm | A3の半分のサイズ |
A5サイズ | 148×210mm | A4の半分のサイズ |
A6サイズ | 105×148mm | A5の半分のサイズ |
A7サイズ | 74×105mm | A6の半分のサイズ |
A8サイズ | 52×74mm | A7の半分のサイズ |
A9サイズ | 37×52mm | A8の半分のサイズ |
A10サイズ | 26×37mm | A9の半分のサイズ |
A11サイズ | 18×26mm | A10の半分のサイズ |
A12サイズ | 13×18mm | A11の半分のサイズ |
B0サイズ | 1030×1456mm | B0の面積 : 約1.5平方メートル |
B1サイズ | 728×1030mm | B0の半分のサイズ |
B2サイズ | 515×728mm | B1の半分のサイズ |
B3サイズ | 364×515mm | B2の半分のサイズ |
B4サイズ | 257×364mm | B3の半分のサイズ |
B5サイズ | 182×257mm | B4の半分のサイズ |
B6サイズ | 128×182mm | B5の半分のサイズ |
B7サイズ | 91×128mm | B6の半分のサイズ |
B8サイズ | 64×91mm | B7の半分のサイズ |
B9サイズ | 45×64mm | B8の半分のサイズ |
B10サイズ | 32×45mm | B9の半分のサイズ |
B11サイズ | 22×32mm | B10の半分のサイズ |
B12サイズ | 16×22mm | B11の半分のサイズ |