紙のサイズというと、どれくらいの大きさをイメージするでしょうか。
多くの人が普段使用することが多いA3、A4サイズには馴染みがあり、その大きさをイメージできる人が多いと思います。
そんな中、A6サイズと聞くと馴染みがないように思えますが、A6サイズは身近な所に多く使用されています。
今回はそんなA6サイズの詳しいサイズや、他サイズとの比較、用途について見ていきましょう。
A6のサイズとは?何センチ?
「A6」は「A0」を6回半分に折り畳んだサイズとなり、サイズは105×148mmになります。
この大きさは手のひらに収まるくらいの小さめサイズという特徴があり、文庫本、メモ帳などの持ち運びがしやすい商品に適したサイズになっています。
A版は元々19世紀末にドイツの物理学者によって提案された規格です。面積が1平方メートルになる「ルート長方形」を「A0」と定め、現在では国際規格として世界中で使用されています。
この「ルート長方形」は「縦:横=1:√2」の白銀比と呼ばれる比率になっており、どれだけ半分に折り畳んでも同じ形の長方形が出来上がる美しい形です。
そして紙のサイズには「A版」の他にも、「B版」の2種類の規格サイズがあることをご存じでしょうか。
「B版」は日本古来の美濃紙を基にしたサイズ規格で、面積が1.5平方メートルの「ルート長方形」を「B0」と定めた国内規格サイズです。
A版と同様、「B0」を半分に折り畳むと「B1」、その半分が「B2」と表されていきます。
A6サイズの縮尺率は?
コピー機を使っている人であればA3用紙をA4サイズに縮小したり、逆に拡大したいという場面が多々あると思います。
ただ、縮尺率が分からないという経験をした人もいるのではないでしょうか。
そんな時のために縮尺率を一覧にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
例えば「A6」サイズの縮尺率を見てみると、「A6」から「A7」に縮小したい場合の縮尺率は70.9%。「A6」から「A5」に拡大したい場合の縮尺率は141.9%になります。
A7 | A6 | A5 | A4 | A3 | A2 | A1 | |
A7 | 100.0% | 141.0% | 200.0% | 282.9% | 400.0% | 565.7% | 801.0% |
A6 | 70.9% | 100.0% | 141.9% | 200.7% | 283.8% | 401.4% | 568.2% |
A5 | 50.0% | 70.5% | 100.0% | 141.4% | 200.0% | 282.9% | 400.5% |
A4 | 35.4% | 49.8% | 70.7% | 100.0% | 141.4% | 200.0% | 283.2% |
A3 | 25.0% | 35.2% | 50.0% | 70.7% | 100.0% | 141.4% | 200.2% |
A2 | 17.7% | 24.9% | 35.4% | 50.0% | 70.7% | 100.0% | 141.6% |
A1 | 12.5% | 17.6% | 25.0% | 35.3% | 49.9% | 70.6% | 100.0% |
A6サイズの用途は?
A6サイズはあまり馴染みのないサイズと思われるかもしれませんが、意外と身近なところに多くの用途で使用されています。
本屋でいつも見かける「文庫本」、「メモ帳」や「スケジュール帳」など手軽に持ち運びができる商材のサイズとして多く使用されています。
かばんの中でもかさばらないし、片手で持てるサイズ感がA6の利点です。
思いついたことをすぐにメモしたり、時間が空いた時に文庫本を電車内で読んだりと、スマートな使い方ができるのがA6サイズです。
また「卓上カレンダー」のサイズとしても用いられ、机の上に置いても邪魔にならず、かつ文字も見やすいという最適なサイズになっています。
自分の持ち物を一度見直してみると、A6サイズで十分という物もあるのではないでしょうか。
A6とA4をサイズ比較
A6サイズをプリンター印刷の際など、身近で使用されているA4サイズと比較してみます。
A4のサイズは210mm×297mmです。
図で見るとA6はA4を2回半分に折ったサイズ、つまり面積はA4の1/4サイズとなり、各辺の長さはA4の1/2になります。
A4紙の1/4サイズと想像すると、A6サイズのコンパクトさがイメージしやすいのではないでしょうか。
スマートフォンと比較しても少し大きいくらいのサイズのため、大きめのポケットであれば入れられる大きさです。
A6サイズを郵送する時の封筒サイズは?郵送料は?
A6サイズの紙を折らずに郵送したい時に適した封筒は「角型8号封筒」です。
角8封筒のサイズは119×197mmで、郵便局では「定型郵便物」として送ることができます。
定型郵便物の送料(切手代)はサイズではなく以下のように重量により異なってきます。
重さ(g) | 送料 |
25g以内 | 82円 |
50g以内 | 92円 |
角8封筒は紙幣を折らずに入れるのにも適しているため、給料袋としても利用される封筒です。そのためコンビニや文房具店で入手しやすい封筒です。
サイズはA6でも文庫本のような厚みのある物を郵送する際は「角型7号封筒」が適しています。サイズは142×205mmで、郵便局では「定型外郵便物(規格内)」にあたります。
定型外郵便物(規格内)の送料は以下を参考にしてみてください。
重さ(g) | 送料 |
50g以内 | 120円 |
100g以内 | 140円 |
150g以内 | 210円 |
250g以内 | 250円 |
500g以内 | 390円 |
1kg以内 | 580円 |
2kg以内 | 取り扱いなし |
4kg以内 |
※長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内とします。
A6サイズは目的用途に合わせて使い分けよう
A6サイズは手のひらに収まるような小さめのサイズ感が特徴で、手軽に持ち運びがしたい目的用途に適しています。
用紙のサイズにはそれぞれ適した用途があり、その目的に合わせて使い分けるのが重要です。
改めて自分の持ち物のサイズを見直して、目的用途に合っているのかを確認してみてはいかがでしょうか。
その他の用紙サイズ
A0サイズ | 841×1189mm | A0の面積 : 約1平方メートル |
A1サイズ | 594×841mm | A0の半分のサイズ |
A2サイズ | 420×594mm | A1の半分のサイズ |
A3サイズ | 297×420mm | A2の半分のサイズ |
A4サイズ | 210×297mm | A3の半分のサイズ |
A5サイズ | 148×210mm | A4の半分のサイズ |
A6サイズ | 105×148mm | A5の半分のサイズ |
A7サイズ | 74×105mm | A6の半分のサイズ |
A8サイズ | 52×74mm | A7の半分のサイズ |
A9サイズ | 37×52mm | A8の半分のサイズ |
A10サイズ | 26×37mm | A9の半分のサイズ |
A11サイズ | 18×26mm | A10の半分のサイズ |
A12サイズ | 13×18mm | A11の半分のサイズ |
B0サイズ | 1030×1456mm | B0の面積 : 約1.5平方メートル |
B1サイズ | 728×1030mm | B0の半分のサイズ |
B2サイズ | 515×728mm | B1の半分のサイズ |
B3サイズ | 364×515mm | B2の半分のサイズ |
B4サイズ | 257×364mm | B3の半分のサイズ |
B5サイズ | 182×257mm | B4の半分のサイズ |
B6サイズ | 128×182mm | B5の半分のサイズ |
B7サイズ | 91×128mm | B6の半分のサイズ |
B8サイズ | 64×91mm | B7の半分のサイズ |
B9サイズ | 45×64mm | B8の半分のサイズ |
B10サイズ | 32×45mm | B9の半分のサイズ |
B11サイズ | 22×32mm | B10の半分のサイズ |
B12サイズ | 16×22mm | B11の半分のサイズ |