紙・用紙のサイズ(寸法)の一覧表!覚えておきたいA判・B判の違いを比較!

更新日:2021年05月21日 公開日:2021年05月21日
紙・用紙のサイズ(寸法)の一覧表!覚えておきたいA判・B判の違いを比較!

印刷する紙には、上記の画像のようにさまざまなサイズがあります。そのため、製作物に適したサイズを知っておくことが肝心です。

自分のイメージに合わせた用紙サイズを選ばないと、印刷物に対して「大きすぎた」「小さすぎた」と感じるかもしれません。逆に、自分のイメージに合わせた用紙サイズを選ぶことで、「イメージ通り」と感じる印刷物に仕上げやすくなります。

今回は印刷用紙として一般的なA判・B判の紙のサイズを中心にについて、紹介します。

また、参考までにその他の用紙サイズの規格もお伝えします。

用紙サイズについて興味がある人は、ぜひ最後までお読みください。

用紙サイズ一覧表

用紙サイズ一覧表

用紙サイズには大きく分けて、A判とB判があります。
それぞれのサイズの一覧は、次のとおりです。

一般的な商業印刷で基準とされる用紙サイズの一覧表です。

A0サイズ 841×1189mm A0の面積 : 約1平方メートル
A1サイズ 594×841mm A0の半分のサイズ
A2サイズ 420×594mm A1の半分のサイズ
A3サイズ 297×420mm A2の半分のサイズ
A4サイズ 210×297mm A3の半分のサイズ
A5サイズ 148×210mm A4の半分のサイズ
A6サイズ 105×148mm A5の半分のサイズ
A7サイズ 74×105mm A6の半分のサイズ
A8サイズ 52×74mm A7の半分のサイズ
A9サイズ 37×52mm A8の半分のサイズ
A10サイズ 26×37mm A9の半分のサイズ
A11サイズ 18×26mm A10の半分のサイズ
A12サイズ 13×18mm A11の半分のサイズ

B0サイズ 1030×1456mm B0の面積 : 約1.5平方メートル
B1サイズ 728×1030mm B0の半分のサイズ
B2サイズ 515×728mm B1の半分のサイズ
B3サイズ 364×515mm B2の半分のサイズ
B4サイズ 257×364mm B3の半分のサイズ
B5サイズ 182×257mm B4の半分のサイズ
B6サイズ 128×182mm B5の半分のサイズ
B7サイズ 91×128mm B6の半分のサイズ
B8サイズ 64×91mm B7の半分のサイズ
B9サイズ 45×64mm B8の半分のサイズ
B10サイズ 32×45mm B9の半分のサイズ
B11サイズ 22×32mm B10の半分のサイズ
B12サイズ 16×22mm B11の半分のサイズ


国際規格とも一致しているA判

国際規格とも一致しているA判

A判とは、JIS(日本工業規格)における紙の寸法のひとつです。国際標準化機構の規格とも一致しています。
面積が1㎡、縦横比が1:√2となるサイズをA0とし、これを半分ずつにしていたものが、A1からA10まで続いています。 A判は19世紀末に、ドイツの科学者であるオストヴァルトが提案したとされています。その後、オストヴァルトの助手のポルストマンが、「DIN476」という工業規格を作りました。「DIN476」がA判のもとになったと言われています。

なお、A判とB判を比べた場合、同じ数字でもB判の方がサイズが大きくなります。例えば、A4(210mm×297mm)とB4(257mm×364mm)ではB4の方がサイズが大きいです。

それぞれの紙のサイズについて

それぞれの具体的な紙のサイズをご紹介します。数字が大きくなるほど、サイズが小さくなります。数字が1つ増えるごとに、サイズは半分になります。

「白銀比」と呼ばれる11:√22の比率になっています。どのサイズでも比率は変わりません。必ず長方形になるのが特徴です。

【A0:841mm×1189mm】普段なかなか使わない最大サイズ
【A1:594mm×841mm】新聞見開きサイズより少し大きいサイズ
【A2:420mm×594mm】新聞1ページほどの大きさ
【A3:297mm×420mm】パンフレットやメニューなどで見かけるサイズ
【A4:210mm×297mm】最もよく使用されるコピー用紙の標準規格
【A5:148mm×210mm】本や手帳に使われるサイズ
【A6:105mm×148mm】文庫本や卓上カレンダーに使われるサイズ
【A7:74mm×105mm】ポケットティッシュ程度の大きさ
【A8:52mm×74mm】クレジットカードより一回り小さいサイズ
【A9:52mm×37mm】印刷ではあまり使われない小さなサイズ
【A10:37mm×26mm】ほとんど見かけない極小サイズ

順番に解説していきます。

【A0:841mm×1189mm】普段なかなか使わない最大サイズ

A判のなかでも、最大のサイズがA0です。その大きさから、普段使用することはなかなかありません。A0が使われるのは、主に広告ポスターや、小学校などに貼られたにはられた、学習目的のポスターなどが挙げられます。用紙が大きいため、級数も大きくできて、離れた場所からでも、文章がわかるというメリットがあります。
A0サイズとは >

【A1:594mm×841mm】新聞見開きサイズより少し大きいサイズ

A1サイズは、新聞の見開き(545mm×813mm)より、少し大きいサイズです。主に、ポスターや店頭に飾られる看板などとして活用されています。また、建築の図面などにも用いられます。
A1サイズとは >

【A2:420mm×594mm】新聞1ページほどの大きさ

ポスターやカレンダーなどに用いられることが多いのは、A1サイズですが、それだと少し大きいときに、役立つのがA2サイズです。新聞1ページ分ほどの大きさで、ほどよい大きさで広告やカレンダーを作れます。
A2サイズとは >

【A3:297mm×420mm】パンフレットやメニューなどで見かけるサイズ

A3サイズが、パンフレットやメニューなどでよく見かけるサイズです。また、A3サイズまでなら印刷可能なプリンターも多いため、自作のポスターなどにも使用されています。
A3サイズとは >

【A4:210mm×297mm】最もよく使用されるコピー用紙の標準規格

A4サイズは、コピー用紙の標準規格であるため、もっとも知られたサイズといえます。そのため、学校でのプリントや企業の書類としてもよく使用されています。
クリアファイルと同じサイズです。
日本では1993年に厚生労働省が公的な書類はすべてA4サイズにすると定めました。そのため、ビジネス関係や公的な書類は基本的にA4サイズが使われることになりました。ビジネス関係の書類はA4で作成するのがマナーとされています。
A4サイズとは >

【A5:148mm×210mm】本や手帳に使われるサイズ

A5サイズを見かけるシーンとして最も多いのは、本や手帳です。またノートにも使用されており、A4よりも小ぶりなため、持ち運びは楽というメリットがあります。A4のほぼ半分のサイズです。
A5サイズとは >

【A6:105mm×148mm】文庫本や卓上カレンダーに使われるサイズ

文庫本のサイズがA6サイズにあたります。メモ帳や卓上カレンダーなどにも使われるサイズです。大きくなく持ち運びしやすいサイズで、バッグの中にも入る手頃な大きさです。
A6サイズとは >

【A7:74mm×105mm】ポケットティッシュ程度の大きさ

A7サイズは、胸ポケットにも入るくらいのサイズです。身近なものでいうと、街中で配られているポケットティッシュが、このサイズにあたります。また、水道工事の広告に代表される、マグネットタイプの広告物も、A7に近いサイズです。
A7サイズとは >

【A8:52mm×74mm】クレジットカードより一回り小さいサイズ

A8サイズは、あまり使用されることがなく、一時期流行った豆本やミニチュアブックほどのサイズです。そのサイズはクレジットカードよりも小ぶりで、あまり情報を詰めても読めなくなってしまいます。

【A9:52mm×37mm】印刷ではあまり使われない小さなサイズ

かなり小さくなるため、印刷物としてはほぼ使用されません。

【A10:37mm×26mm】ほとんど見かけない極小サイズ

非常に小さくなるため、ほとんど見かけることのないサイズです。

日本独自の規格であるB判

日本独自の規格であるB判

紙のサイズには、A判に対して、B判もあります。B判はJISによって規格化された、日本独自の規格です。岐阜県美濃市で作られていた「美濃紙」という和紙がサイズの基準になっています。

美濃紙はもともと幕府が使う用紙のサイズ規格でした。その後、町人にも使われるように、「美濃判」「として広がりました。美濃紙は小直紙にも使われる耐久性のある和紙です。

なお、日本のB判と国際的なB判は規格が異なるため、もしも海外と「B判での印刷」のやり取りをする場合は注意が必要です。日本のB判は「JIS-B判」、国際的なB判は「ISO-B」と言われるため、印刷する前に規格を確認しておくといいでしょう。

面積が1.5㎡、縦横比が1:√2となるサイズをB0とし、これを半分ずつにしていたものが、B1からB10まで続いています。

それぞれの紙のサイズについて

それぞれの具体的な紙のサイズをご紹介します。数字が大きくなるほど、サイズが小さくなります。数字が1つ増えるごとに、サイズは半分になります。

【B0:1,030mm×1,456mm】印刷規格のなかで最大サイズ
【B1:728mm×1,030mm】ポスターや地図として使用されるサイズ
【B2:515mm×728mm】展示会のパネルとして使用されるサイズ
【B3:364mm×515mm】電車の中吊り広告や折込チラシのサイズ
【B4:257mm×364mm】新聞の見開きほどのサイズ
【B5:182mm×257mm】週刊誌やノートで見かけるサイズ
【B6:128mm×182mm】横長の卓上カレンダーに使用されるサイズ
【B7:91mm×128mm】パスポートと同じ大きさ
【B8:64mm×91mm】ポップやショップカードで用いられるサイズ
【B9:64mm×45mm】印刷ではあまり使われない小さなサイズ
【B10:45mm×32mm】ほとんど使われない極小サイズ
それぞれ解説していきます。

【B0:1030mm×1456mm】印刷規格のなかで最大サイズ

印刷用紙規格のなかで最大となるのが、B0サイズです。この大きさから、ポスターとして使用される傾向があります。特に駅をはじめとした公共機関での注意喚起や宣伝などによく用いられます。

【B1:728mm×1030mm】ポスターや地図として使用されるサイズ

ポスターや地図として、よく使用されているのが、B1サイズです。横にしても大きいため、利用者の目に留まりやすくなります。
B1サイズとは >

【B2:515mm×728mm】展示会のパネルとして使用されるサイズ

B2サイズは、ポスターや展示会のパネル、ウェルカムボードとしてよく使用されるサイズです。また、カレンダーにも用いられることがあります。
B2サイズとは >

【B3:364mm×515mm】電車の中吊り広告や折込チラシのサイズ

電車の中吊り広告のサイズがB3サイズです。また、新聞の折込チラシにも、このB3サイズが用いられています。
B3サイズとは >

【B4:257mm×364mm】新聞の見開きほどのサイズ

B4サイズは、新聞を見開いたくらいのサイズにあたります。B3同様、スーパーの折込チラシなどに用いられるケースが多くあります。
B4サイズとは >

【B5:182mm×257mm】週刊誌やノートで見かけるサイズ

B5サイズは、週刊少年誌やキャンパスノートで見かけるサイズです。また教科書に用いられることも多いサイズです。
B5サイズとは >

【B6:128mm×182mm】横長の卓上カレンダーに使用されるサイズ

B6サイズは、横長の卓上カレンダーや手帳、青年漫画の単行本などに使用されるサイズです。手帳としては、大きすぎず、小さすぎず、手になじむちょうどいいサイズとして好まれます。
B6サイズとは >

【B7:91mm×128mm】パスポートと同じ大きさ

B7サイズは、パスポートと同じ大きさで、ポケットに収まる手帳や店頭のポップとしてもよく使用されているサイズです。
B7サイズとは >

【B8:64mm×91mm】ポップやショップカードで用いられるサイズ

B8サイズが用いられるケースは、主にポップやお店のショップカードです。また、少し小さいフライヤーとして使用されるケースもあります。
B8サイズとは >

【B9:64mm×45mm】印刷ではあまり使われない小さなサイズ

かなり小さくなるため、印刷物としてはほぼ使用されません。

【B10:45mm×32mm】ほとんど使われない極小サイズ

非常に小さくなるため、ほとんど見かけることのないサイズです。

その他の用紙サイズの規格

その他の用紙サイズの規格

用紙のサイズには他にも種類があります。

• ハトロン判
• 四六判
• 菊判

それぞれ解説していきます。

ハトロン判

「ハトロン判」の一番大きい用紙サイズは900×1200mmです。日本で第二次世界大戦まで作られていた「パトロン紙」という包装紙が名前の由来です。パトロン紙は3尺×4尺(909mm×1212mm)のサイズだったと言われています。

ハトロンはドイツ語で弾丸の薬莢(やっきょう)の包装紙を意味する「Patronenpapier パトローネンパピァー」のことです。「H判」とも呼ばれます。

昔は封筒に使われていましたが、現在は包装紙や地図に使われています。

四六判

「四六判(しろくばん)」の一番大きい用紙サイズは788×1091mmです。イギリスの用紙の規格の「クラウン判」が元になっています。

クラウン判は当時使われていた「美濃判」の約8倍の大きさがあったため、「大八ツ判」と呼ばれていました。クラウン判を32分割して作った本が、4寸2分×6寸1分(127mm×188mm)だったため、「四六判」と呼ばれるようになりました。

B判よりも一回り大きいため、B判の代わりに使われることがあります。戦時中は四六判が禁止になった時期もありましたが、現在は禁止が解かれたため、使用されています。

菊判

「菊判(きくばん)」の一番大きい用紙サイズはのサイズは636mm×939mmです。

新聞用紙としてアメリカから輸入されました。

名前の由来は以下の2つの説があります。

• 新聞の「聞」が「きく」と読めるから
• 輸入紙の商標に使われていた「ダリア」の花が菊に似ていたから

新聞用紙として輸入されましたが、新聞紙以外の出版物にも使われています。

印刷物は用途に適した用紙を選ぼう

印刷物は用途に適した用紙を選ぼう

紙のサイズはさまざまであり、サイズによっても印刷料金は変わってきます。何を作りたいかを決定したあとは、製作物に適したサイズの用紙を選びましょう。

なお、「できるだけ早く美しく印刷をしたい」という場合は、顧客満足度No.1の東京カラー印刷通販がおすすめです。
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