日常的に使っている封筒ですが、いざ買おうとしたするときに必要な封筒のサイズがわ分からない……そんなふうに困った状態に陥ったことはありませんか?
会社で契約書を送ったり、就職活動で履歴書を送ったり、そうした大事な場面で「A4サイズの書類」を送るのに便利な封筒のサイズが「角2(かくに)サイズ」の封筒です。
この記事では、日常的に使われる角2封筒を便利に使うために、郵便料金やメリット、使うときの注意点などを解説していきます。
- 角2封筒とは? >A4サイズを折らずに入る
- 角2封筒と角A4封筒の違い
- 定形外、定型内とは?
- 角2封筒の郵便料金の目安
- 角2封筒のメリット >パンフレットやカタログの送付に便利
- 角2封筒を使うときの注意点 >書類を送るときにはクリアファイルを使う
- 角2封筒の送り先や差出人は縦書きでも横書きでもよ良い >
- 角2封筒に返信用封筒を入れる場合は折り目を少なくする
- 自社だけの角2封筒を使うのもおすすめ >差出人の情報を記載する必要がない
- 角2封筒を使いこなしましょう
>角の意味
>CDやDVDも送れる
>ハガキや小さい封筒に比べてサイズが大きいので目立つ
>CDやDVDを送るときはエアーキャップを使う
>送る内容によっては郵便局で計量をしてもらう
>自分の好みのデザインにできる
>自社のブランディングに繋がる
角2封筒とは?
角2封筒のことを知るために、まず封筒にはどういったサイズがあるかを押さえておきましょう。
「角形」封筒のサイズ一覧
• 角形0号:287×382mm(定形外)→ B4サイズの書類が折らずに入る
• 角形1号:270×382mm(定形外)→ B4サイズの書類が折らずに入る
• 角形2号:240×332mm(定形外)→ A4サイズの書類が折らずに入る
• 角形20号:229×324mm(定形外)→ A4サイズの書類が折らずに入る
• 角形A4号:228×312mm(定形外)→ A4サイズの書類が折らずに入る
• 角形3号:216×277mm(定形外)→ B5サイズの書類が折らずに入る
• 角形4号:197×267mm(定形外)→ B5サイズの書類が折らずに入る
• 角形5号:190×240mm(定形外)→ A5サイズの書類が折らずに入る
• 角形6号:162×229mm(定形外)→ A5サイズの書類が折らずに入る
• 角形7号:142×205mm(定形外)→ B6サイズの書類が折らずに入る
• 角形8号:119×197mm(定形 内)
角2封筒とは、角形2号封筒の略称です。
つまり、角形サイズの上から3番目が角2封筒です。
※注意書きに「すべての封筒のサイズを箇条書きにして、下から何番目と記載」と
ありますが、上からの方が分かりやすいかと思い、下ではなく上からにしています
まずは、角2封筒とはどのようなものか見ていきましょう。
• A4サイズを折らずに入る
• 角の意味
それぞれ詳しく説明します。
A4サイズを折らずに入る
会社勤めをしている方は、会社に大きい封筒と小さい封筒の2種類が用意されているケースが多いと思います。それらの大きい方の封筒が、一般的には角2封筒となります。
なぜなら、A4サイズの書類などを折らずに入れることができるからです。
会社員なら契約書などの重要な書類を、就職活動中なら履歴書を送るときなどに使ったことがあるのではないでしょうか。
角の意味
封筒のサイズには、「角2封筒」など「角」が使われるものと、A4A4横三つ折りの書類が入る「長形33号(長3:ながさん)」のように「長」が使われるもの、A4A4横二つ折りの書類が入る「洋形44号(洋4:ようよん)」のように「洋」が使われるものがあります。
「角」が使われる封筒は、フタを上にしたときに、縦の長さが横の2倍未満の封筒です。
「長」が使われる封筒は、「角」とは逆に縦の長さが横の2倍以上の封筒を指します。
「洋」が使われる封筒は、長さの比率については長形と同じように縦より横が長いものですが、長い方に封入口がある封筒となります。
角2封筒と角A4封筒の違い
A4サイズの書類を送るときには角2封筒を使うことが多いですが、角2封筒以外にもA4サイズを折らずに送れる封筒サイズがあるのをご存知ですか?
それは、角A4サイズです。
角2サイズが「240mm×332mm」であるのに対して、角A4サイズは「228mm×312mm」となります。
つまり、角2封筒より一回り小さいサイズが、角A4サイズです。
角2封筒でA4サイズの書類を送ろうとしたときに、左右に隙間ができて気になってしまうことがあるかと思います。
そんなときに登場させたいのが、角A4サイズの封筒。
角A4封筒は、A4サイズの紙がピッタリと入る大きさです。
A4サイズの紙を1枚だけ送るときに便利なのが角A4封筒、A4サイズの書類を何枚も入れたり、A4サイズの冊子を送ったりするときには角2封筒を使う、と覚えておきましょう。
定形外、定型内とは?
封筒のサイズは当記事の最初に記載しましたが、そこに重さを加味して「定形外郵便物」と「定形内郵便物」という2種類があります。定形外か定形内かで郵便料金が異なります。
定形外・定型内には下記の違いがあります。
• 定形外:最も長い辺が60cm以内、長さ+幅+高さ=90cm以内
• 定型内:長辺の長さが14〜23.5cm、短辺の長さが9〜12cm、厚さが1cm以内、重さが50kgの4点を満たしたもの
定形外は、最も長い辺が60cm以内、長さ+幅+高さ=90cm以内、の郵便物のことです。
それに対して定形内は、長辺の長さが14~23.5cm、短辺の長さが9〜12cm、厚さが1cm以内、重さが50kgの4点を満たしたものを指します。なお、大きさが定形内のサイズであったとしても重さが50kgを超えた郵便物は、定形外として扱われます。
角2封筒は、長辺が23.5cmを越えるため、定形外となります。
角2封筒の郵便料金の目安
上述したとおり、角2封筒は「定形外」として扱われます。
同じ大きさの郵便物でも重さや厚みによって料金が変わります。
角2封筒で「厚さ3cm以内および重量1kg以内」は「規格内料金」、それ以外は「規格外料金」となります。
• 50g以内 → 規格内:120円、規格外:200円
• 100g以内 → 規格内:140円、規格外:220円
• 150g以内 → 規格内:210円、規格外:300円
• 250g以内 → 規格内:250円、規格外:350円
• 500g以内 → 規格内:390円、規格外:510円
• 1kg以内 → 規格内:580円、規格外:710円
• 2kg以内 → 規格外のみ:1,040円
• 4kg以内 → 規格外のみ:1,350円
同じ角2封筒でも重さや、規格内か規格外かで送料が変わるので気をつけましょう。
角2封筒のメリット
角2封筒が広く使われているのには、理由があります。
なぜなら、次のようなメリットがあるためです。
• パンフレットやカタログの送付に便利
• CDやDVDも送れる
• ハガキや小さい封筒に比べてサイズが大きいので目立つ
これらのメリットについて覚えておけば、どういったときに角2封筒を使うのが良いか迷わずにすみますね。
パンフレットやカタログの送付に便利
角2封筒はA4サイズより少し大きいため、A4サイズで厚さのある郵便物を入れるのに最適です。
たとえば、パンフレットやカタログはA4サイズのものが多いかと思います。これらを送付するときには、同じA4サイズが入る封筒でも角A4サイズを使うのが難しいでしょう。角2封筒と角A4封筒の違いでもお伝えしたとおり、角A4封筒はA4サイズの紙を1枚だけ入れたときにピッタリになる封筒だからです。
パンフレットやカタログなど複数ページで構成された冊子を送付するときに便利なのが、角2封筒です。
CDやDVDも送れる
角2封筒で送ることができるのは、書類だけではありません。CDやDVDも送ることができます。
なお、CDやDVDなど貴重なものを送るときには、特定記録や管理書留などのオプションをつけることをのがおすすめしまです。
特定記録をつけるときには160円が郵便料金に加算されますが、郵便物等を差し出した記録を残すことができ、さらに配達状況を確認できます。
簡易書留は、郵便料金に350円が追加されますが、郵便物が壊れたり、届かなかったりした場合に5万円までの実損額が賠償されます(大口・法人の方は、書留料金の割引制度を使えます)。
また、特定記録は配達時にポストに投函されますが、簡易書留では対面での受け渡しになります。
ハガキや小さい封筒に比べてサイズが大きいので目立つ
角2封筒はサイズが大きめなので、ハガキや小さい封筒に比べて目立ちます。
ダイレクトメールを送付するときに使えば、他の郵便物に埋もれることなく手に取ってもらいやすくなるでしょう。
また、履歴書や契約書などを送るときに角2封筒を使えば書類を折らずに送付できるため、書類を折る必要がある長形33号や洋形44号の封筒で受け取ったときよりも印象が良くなること請け合いです。
角2封筒で目立たせた上に受領者の印象をよくできるのなら、使わない手はないでしょう。
角2封筒を使うときの注意点
角2封筒を上手に使うためには、次の注意点を守りましょう。
• 書類を送るときにはクリアファイルを使う
• CDやDVDを送るときはエアーキャップを使う
• 送る内容によっては郵便局で計量をしてもらう
それぞれ具体的に説明します。
書類を送るときにはクリアファイルを使う
角2封筒で書類を送るときには、クリアファイルに入れるようにしましょう。
A4サイズと使うときに角2封筒は便利ではありますが、郵送中に折れてしまうこともあります。
角2封筒はA4サイズの紙を入れても余裕をもたせることができるので、クリアファイルを使っても書類を封入できます。
こうした角2封筒の特徴を、上手に使いましょう。
CDやDVDを送るときはエアーキャップを使う
CDやDVDを送るときにはエアーキャップを使って保護するようにします。
角2封筒自体には保護するためのクッションになるものが付いていないので、保護するための梱包材を使わないと、郵送中に破損してしまうおそれ可能性があります。
CDやDVDを梱包材で包んで厚みが出でたときでも角2封筒なら横幅にゆとりがあるので封入することができます。
送る内容によっては郵便局で計量をしてもらう
郵便料金の目安でお伝えしたとおり、厚さや重さによって料金が変わります。
最近ではコンビニに郵便物を持ち込むことも多いですが、コンビニではサイズや重さを計量してもらえません。そのため、自分で測ったり、郵便局に持ち込んで軽量してもらう必要があります。
数枚の書類を送るだけなら気にする必要はないかもしれません。
しかし、カタログやパンフレット、大量の書類などを送るときには、必ず軽量するようにしましょう。
角2封筒の送り先や差出人は縦書きでも横書きでもよ良い
角2封筒を使って郵送するときには、送り先や差出人は縦書きでも横書きでもかまいません。
なお、送り先の郵便番号の記入方法は、縦書きでも横書きでも同じです。
郵便番号の枠があるときには、枠の中に記入します。枠がないときには右上に書きます。このときに、郵便のマーク(〒)は不要です。
角2封筒に返信用封筒を入れる場合は折り目を少なくする
角2封筒に返信用封筒を入れる場合は、折り目を少なくしましょう。
返信用封筒も角2封筒を使うことが多いかと思います。その場合は、上下に2つ折りにします。
また、返信用の封筒であることをわ分かりやすくするため、宛名を外側に書くようにします。
自社だけの角2封筒を使うのもおすすめ
会社で角2封筒を使うときには、封筒に印刷をして自社だけの角2封筒にカスタマイズするのもおすすめです。
既製品の封筒に印刷したり、平紙に印刷して封筒にしたり、封筒の紙の種類を選んだり、カスタマイズ方法はいろいろあります。
自社だけの角2封筒を使うメリットは、3つあります。
• 差出人の情報を記載する必要がない
• 自分の好みのデザインにできる
• 自社のブランディングにつな繋がる
これらのメリットについて、説明していきます。
差出人の情報を記載する必要がない
封筒に差出人の情報を印刷しておけば、送付するたびに差出人を手書きする必要がありません。
大量の郵便物を送付するときは、差出人の情報を記入するだけで多くの時間を費やすことになります。
封筒に差出人の情報を記載しておくだけで、生産性を上あげることができるのです。
自分の好みのデザインにできる
角2封筒の印刷内容は、自由に決めることができます。
自社のブランディングに繋がる
自社だけの角2封筒を使うことは、ブランディングにもつな繋がります。
封筒に会社のロゴを入れたり、ブランドカラーを使ったりすることで自社を想起させることができるからです。
郵便物を送るだけで自社を印象付けられることができるなんて素敵ですね。
角2封筒を使いこなしましょう
角2封筒は、とても便利なサイズの封筒です。
使うときの注意点さえ守れば、角2封筒の用途は広がっていくでしょう。
市販の履歴書には、履歴書を送るときに折らなければ入らない封筒が添付されていることが多いですが、角2封筒で折らずに送ることで印象を良くしてライバルに差をつけることができます。
また、契約書や顧客情報など重要書類も角2封筒を使うのが一般的であり、折った状態で送るのは非常識と受け取られることもあります。
角2封筒を使う用途や利点などを押さえて、使いこなしていきましょう。
東京カラー印刷通販では、オリジナルの角2封筒の作成も承っているため、興味がある人はぜひ参考にしてください。