最近は、名刺に写真が入っているものや、土台にカラー用紙を使っているものなど個性的なデザインが増えています。
ただし、個性にこだわりすぎて、肝心な情報が欠けていたら意味がありません。名刺作成には基本的なスキルにプラスαの個性が重要なのです。
そこで今回は名刺で印象を植え付けられるように作成段階で注意すべきポイントやコツをご紹介いたします!
名刺は形・色・フォント・内容・材質の5つにこだわってみよう
名刺作成のコツは、形や色などのハード面と情報や文字フォントなどソフト面のバランスが整っていることです。
ここではハード面とソフト面に使われる素材についてご紹介していきます。
奇をてらいすぎたデザインは逆に覚えにくい!
名刺の形は長方形がスタンダードですが、業種によっては変形した物を使っているところもあります。
確かに変わった形はインパクトがありますが、普通の名刺入れには入らないので保管しにくく、違う場所にしまってそのままとなることも少なくないようです。
常に目に留まるようにするには、名刺入れにしまえることが重要なので、形はスタンダードな長方形を選びましょう。また、最近は縦型より横型が主流なので、見えやすさの観点からいうと横型を選ぶのがコツです。
濃い色やビビットカラーよりは清潔さを感じるパステルカラー
ビジネス名刺の基本はホワイトですが、他の名刺との差別化を図るには色を付けるのがポイントですが、ブラックやレッドなど濃い色は良い印象を与えません。
チームや店舗のイメージカラーであれば良いかもしれませんが、一般的な業種の名刺の場合は、清潔感や誠実さが感じられないので、パステル系の柔らかい色合いがベストです。
青は誠実さや信頼、黄色は幸せや陽気、緑色は平和や自然などのイメージがあるので、自分が表したいイメージの色を選ぶのも良いでしょう。
使用するフォントはなるべく1種類に統一する
フォントは業種や店舗、仕事のイメージにあっていればどんなタイプでも構いません。ただし、フォントは1種類で統一するのがベストです。
情報によってフォントが違うと読み取りづらいですし、統一感もなく、美的センスも感じられない名刺になってしまいます。
フォントは見やすさはもちろん名刺や持ち主の印象を左右するので、すっきりしたデザインになるように多くても2種類までにするのがコツです。
必要最低限の情報だけ盛り込めばOK
内容は必要最小限の情報だけにするのがベストです。
*会社名
*名前
*連絡先
*問い合わせ先
*URL
これらが基本ですが、削れる部分は削りましょう。情報量が多過ぎると、文字が読みづらくなりますし、デザイン性も劣ってしまいます。
スマートな印象を与えるためにも、問い合わせやURLなどの情報はQRコードにするなど工夫が必要です。
予算に合わせて材質で差をつけても良し
名刺の材質と言えば標準紙やワンランク上の上質紙ですが、最近は紙以外の材質のバリエーションが増えています。
コルク素材やプラスチック、コーティング紙やラメをちりばめたものなど、材質だけで個性的な名刺を作ることも可能です。
材質は見やすさと持ちやすさにも影響がありませんし、プラスチックは保管がしやすいなどのメリットもあるので、業種や自分のイメージに合ったものを選ぶといいですね。
特殊な材質や加工は値段も高くなってしまうので、予算オーバーにならないように気をつけましょう。
名刺作成で注意すべきポイントは
余白・目線の流れ・デザインの3つ
1.余白を怖がらない
余白が多いと印象に残らないと思われる方もいらっしゃるはずですが、余白があることで書かれている情報がぐっと引き立ちます。情報はミニマムなほど引き立ち、頭にも入りやすいのです。
余白を怖がって情報を詰め込んでしまうと、ごちゃごちゃして見づらくなるので、余白と情報のバランスに気をつけてください。
2.目線の流れに情報を合わせる
限られたスペースの中で的確に情報を伝えるためには、情報の配置を目線の流れに合わせることがポイントです。
奇をてらって、URLやメールアドレスを分かりづらい位置にしたり、本来なら名前があるスペースに違う情報を配置したりすると、名刺を見る気がなくなってしまうので注意しましょう。
3.デザインに凝りすぎない
デザインは自分の個性を出すために必要なものですが、名刺というスペースの中で懲りすぎてしまうと、名刺の役割を果たせなくなります。
理解しやすく読みやすいという名刺の役割を活かすには、レイアウトとスペースの活かし方がポイントなので、余計な装飾を入れないようにしましょう。
基本を抑えて個性のある名刺を作ろう!
名刺作成の注意すべきポイントやコツを押さえておけば、その中で自由なデザインを楽しむことができます。
小さいスペースでもしっかり個性を出せれば、新たな出会いや仕事のチャンスにつながるので、オリジナリティのある素敵な名刺を作りにチャレンジしてみましょう。